パーキンソン病の妻と介護する夫の日記

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ちぎり絵 Hisakora

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ちぎり絵 「秋麗」

☆ 町内会のサロンでちぎり絵作成

・ 町内会のサロン(と言っても、実態は老人会のおば様ばかりの15~6人の集団)で文化祭への出展作品として”ちぎり絵”を製作することになった。hisakoraは下絵を頼まれた。例によってすぐに安請け合い。本人の趣味もあるのだが八方美人の彼女は断り切れない。そのたびMoriはその下請けとして手伝うはめになる。

・ ちぎり絵を作るために下絵を描く。そのためにmoriは町内のいろんな景色の写真撮りに付き合わされた。次はちぎり絵の材料になる紙の手配。Amazonで注文したり、画材の販売店に車で付き合ったり、のりを買いに行ったり、、、、。

・ 名目はサロン全員で作成するはずであったが、あまり絵心のあるメンバーがいない。かく言うmoriも全然絵心はない。hisakoraはサロンでみんなが作ったものを家に持ち帰り、紙をはいでまた別の紙をちぎって貼りなおすことを繰り返し、繰り返しやる。その都度はぐのはmoriの役目。公民館へ行ったり来たりしながら2ケ月位でやっとちぎり絵が完成した。

・ ちぎり絵は大きな模造紙約1枚半の大きさになった。そのままではかなりの重さがあり壁に貼るとちぎれ落ちてしまいそう。はじめベニヤ板に張り付け、それを壁につるす提案をhisakoraがしたが、それでは何となく面白くない。文化祭の一回ポッキリの出展ならそれでもいいが、サロンの責任者の方が「せっかく立派なものができたのでもったいない。公民館に飾ろう。」と言い出した。

・ ここでまたまたhisakoraが余計なことを言い出した。「moriさんに額縁を作らせよう。」

・ 額縁は1×4(One by four)材木で何とかなるが、絵の前面にやはり透明の抑えが必要である。大きなアクリル板でやはり2~3mmの厚さがあったほうが良い。近くの資材センターに買いに行き、ちぎり絵の大きさに合わせてまず額縁を作る。木材の方は鋸とノミで何とかなる。アクリル板はジグソーできるとひびが入る。仕方ない、時間をかけてアクリル・カッターで切るしかなかった。

・ とにかく作り柿渋を縫って仕上げた。壁につるすためのワイヤーも必要だった。まあ、moriは木工が好きだからできることではあるが。よくやる。

★ 再びhisakor ちぎり絵安請け合い

・ hisakoraはリハビリのため通所介護施設に週2回通っている。その施設長から最近”ちぎり絵”の相談があったそうだ。hisakoraはてっきり施設に通ってくるお年寄りたちにちぎり絵をしてもらうのだと思い込み、家にあったはずのちぎり絵の本を探し回ったが見つからない。 仕方ないAmazonでちぎり絵の簡単な作り方というテキストを買った。

・ とにかくhisakoraは何でも安請け合いする。確かに若いころは何でも人並み以上にやれていた。今も、気持ちの上では当時と変わらない。でも、病気の進行とともに、だんだん一人では何も出来ないようになっている。そんなこと自分が信じられるはずもない。moriにはそれがわかるのでなをつらい。

・ 前回施設に行った際、どうも施設に通う年寄りが作るのではなく、施設のスタッフが作って、クリスマスや正月を明るく迎えたいので彼らが作るとのことであった。やれやれ。

・ 何事にも前向きに対応するhisakoraの姿勢がパーキンソン病発症からすでに22年余り経過しているが、薬のおかげもあって何とか寝たきりにならなくて毎日を送ることができているのは確かである。やはり人間気力が一番。神様このように前向きの彼女をお守りください。 

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